2018年2月26日月曜日

もうすぐ新年度

 来たる2018年度。
 小学校・中学校においてはアクティブ・ラーニングの考え方を要旨に盛り込んだ「新学習指導要領」への移行期間となるため、“教育改革”を肌感覚として感じ取ることも増えてくるかと思います。

 私が「主体的・対話的で、生徒が能動的に学習するプログラム」を「英語で学ぶ」というカリキュラムを鉛筆なめなめ作成し、教えるようになってから、今年で33年が経ちますが、この暗記型でない指導法がずいぶん長い事理解を得られなかった頃を考えると、日本の教育がアクティブ・ラーニングの方向へ踏みきったことには感慨深さを感じます。

 英語(外国語)に関しては、小学3年生からは必修、5年生からは教科化(成績がつく)となりますが、6年生までの標準授業時間数の合計は160時間程で、「道徳」の授業と大体同じぐらいの時間数となるようです。また中学校では今と同様、350時間が標準として設定されています。合わせて500時間程度。私たちのアフタースクールでの経験則から言うと、短い文章を作って答えることができるレベルです。ここに、英語を強化している高校の時間数を合わせても1,000時間ほどとなります。日常会話が英語で支障なくできるレベルまでは、2,000~2,700時間程度かかるので、残りの時間は個々で補わなくてはいけません。ましてや教授言語が英語の高等教育への進学を考慮すると、5,000時間はかかると言われていますので、自ら補う時間数は4,000時間となります。

 そんな中で、学校外の教育施設においても、英語をはじめ「2020」を念頭においた様々なプログラムが提供されるようになりました。学ぶ内容、環境、学び方・・・膨大な選択肢が示される中で、何を基準に何を選べばよいのか、と困惑することもあるかもしれません。

〇「学びの基本」に立ち戻る
 学びの基本は、普遍の真理を学際的に考えることにあります。そしてそれらは絶えず問い直される必要があります。その普遍の真理に向き合い、「私たちは何をすべきなのか?」「それに対して自分はどう貢献できるのか?」を考え実行していくことが、私たちに本質的に求められていることだと思います。

 私たちは家族という小さな社会から、宇宙という大きな社会まで、様々な社会に属しています。それらの社会で、より平和に共生していけるよう、各々が誠実に貢献することが、生きていくということなのではないでしょうか。様々なことが目まぐるしく変化しても、その王道は変わらないと私は思っております。

 子どもたちは私たちの未来。環境と教育は、子どもたちを変えるチカラがある。つまり環境と教育は、未来を変えるチカラがある。これは私が大切にしている考え方です。33年間、いつもまわりにいた子どもたちが、そのチカラを信じ貫く支えとなってくれました。
 私自身も2人の娘を持つ親。これからも精一杯、誠実に生き抜いていこうと思います。